吹奏楽を考える

■一般の人の吹奏楽に対するイメージってどんなものだろう?
■知らない人からすれば「学生の頃、行事や何かで校歌とか行進曲とかを演奏する人たち」といったぐらいのイメージなんだろう。
■知り合いに吹奏楽をやっている人がいる、くらいの人だったら「ラッパとか笛とか太鼓で演奏するオーケストラ?」くらいの認識ではないだろうか?
■少し知っている人だったら「トランペットとかホルンとかフルートとかで演奏してて、あまりぱっとしないステージ」みたいな認識じゃないかと思う。
■断っておくと、「ぱっとしない」というのは本当の吹奏楽の楽しさを知らない人の持つだろう評価である。それはこないだの「桃山」を 見に来ていたバカ共を見ていればわかる。
■さて、では実際に吹奏楽をやっている僕らの吹奏楽のイメージってどんなものだろう?僕らは本当に「本当の吹奏楽の楽しさ」を認識しているのだろうか? そして、他の分野の音楽をやっている人にとって、吹奏楽はどういうイメージなのか?
■僕が吹奏楽に勧誘されたときのうたい文句は「吹奏楽なら色んな分野の音楽が本格的にできるよ」だった。
■クラシックはクラシックだけ、JAZZならJAZZだけだが、吹奏楽は一つのステージでクラシックアレンジ、オリジナル、 ポップスアレンジ、ジャズアレンジ、その他色々の曲を持ってきて、演奏する。それが魅力だと謳うのは確かに間違ってはいないと思う。
■だが、JAZZの人たちの中に、吹奏楽のやるJAZZは邪道だ、JAZZじゃないと言い張る人もいる。確かに音質、スイングの取り方、アドリブなどの個人技 レベルで言えば、吹奏楽の人たちが「JAZZを吹けている」とは言いがたい。
■全体のサウンドにしても、明らかに原曲と同じ事はできないわけで、そこでアレンジャーはどこまで近づけるかと言うことを考えるわけだが、そこには限界がある。
■つまり彼らはこう言っているのだ。「吹奏楽は他の分野のいいとこ取りの猿まね音楽だ」と。
■実際、吹奏楽に本物のJAZZのサウンドやクラシックのサウンドを再現するのはかなり難しい。弦の音やピチカートなど、違う楽器
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