の音を出すとか。 JAZZは同じ楽器を使っていても、吹奏楽とJAZZではサウンドがまったく違うのだし。
■僕の尊敬するとあるサックス吹きは言った。「どれもこれもしようと思わないで、何か一つのことを極めようとは思わないのか? 吹奏楽なら吹奏楽という分野を極めたらいい。」と。
■これは納得ができる気もするし、極論な気もする。JAZZをやっている人で、本気でやっている人たちはその事に誇りを持っている感じがする。 「俺は全身全霊をかけてJAZZをやっているんだ!」とこの人たちは言えるのだろう。そしてこの人たちから見れば、何でもしたいという 吹奏楽は軽薄に写るのかもしれない。
■全てを満遍なくやろうとすると、そのどれも中途半端になり、そのステージ全部が中途半端になってしまう恐れがある。実際の吹奏楽のステージでも、 演奏も演出も運営もと、色々頑張りすぎてなんとなく中途半端になってしまっているステージがあることは否定できない。
■だが、それそのものが吹奏楽の魅力であるという言い方もできるだろう。全身全霊をか
けて、演奏も演出も頑張り、その結果中途半端になってしまったのなら それはその人たちの実力がそれまでだったというだけで、そこから更に良いステージを目指せばいいとも思う。
■色んなジャンルをしたいという欲求は、僕も強く持っているので否定できない。JAZZも好きだし、J-Popsも好きだし、メタルもHipHopも好きだ。 そして例えば、この中のどれもしたい!という欲求から生まれたのがいわゆるフュージョンではないかと思う。フュージョンがアリなら吹奏楽だってアリじゃん? ってのはヘリクツなのだが…
■では、吹奏楽のステージでJAZZもJ-Popもする場合、選ばなくてはならない2つの方向性がある。すなわち、原曲をギリギリまで再現するのか、 原曲をベースに、吹奏楽のサウンドをミックスさせるのか、の2つである。
■これらは、どちらが正しいのかとは言えない。それはその楽団のもつ音楽性に拠っているからである。もちろんやる曲のアレンジにも大きく 左右される。
■例えばクラシックの曲をする場合、前者なら弦の音を管楽器でどこまで表現できるかが課題になるし、後者なら作曲者の持つ曲想を極限まで 再現した上で吹奏楽アレンジ
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