■吹奏楽は大きく分けて4種類の楽器がある。金管楽器・木管楽器・打楽器・弦楽器の4種類だ。それぞれまったく違う個性を持ち、 まったく違う役割をする。 ■ところが、吹奏楽において、どの楽器も共通して求められるものがある。それは音色・機動力・幅広さの3つだ。 3つ目は「柔軟性」と言い換える事も出来る。表現の幅が広いこと、音域が広いことなどがそうだと思ってくれればいい。 ■これらは共通に求められはするが、その習得のしかたはそれぞれで異なる。それは結局のところ、それぞれの楽器の特性によっているのだ。 ■そこで、次に僕なりの主観を用いて、それぞれの楽器の特徴を言っていこう。
■まず金管楽器。これは全体がブロンズで出来ていて、大きな特徴は音の出し方が、 |
唇の振動によるということ。もう一つ大事なのは、
管自体の長さを変えて音の高さ(ピッチ)を変えるというところ。そうなると、12音階すべての音を管の長さだけで作ろうとするのは
無理がある。よって大事になってくるのはリップスラーによる倍音の使い方。 ■では、求められる3つを習得するためにはどうするか。 ■音色は、文句なしに唇の柔軟性である。唇が硬ければ音も硬くなり、柔らかければ柔らかい音が鳴る。 ■機動力は、リップスラーの精度と、木管楽器に比べ動く範囲の長いピストン又はスライド、ロータリーの使いこなし方になる。 ピストンやロータリーは、長い管と短い管の切り替えのための機械であり、切り替えの途中は当然満足に息が入らない状態になる。 スライドは動かしている間中ずっとピッチが連続的に変わっている状態にある。 ■なので、早いパッセージも遅いパッセージもすばやいフィンガリングが必要になってくる。フィンガリングの間の息の抵抗に負けないための 息のコントロールも当然大事になってくる。 ■幅広さ、これは舌の使い方、息の使い方など、基礎練と呼ばれる練習によって身につ | |||
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