コンクールを考える

■コンクールに初めて出たのは21歳の夏。それまでコンクールのコの字も知らずに楽器を吹いてきました。僕の性格から考えれば恵まれた環境やったと思います。
■だって、コンクールって堅い!ってイメージあったし、実際練習の仕方でも、コンクール用と普通の演奏会用では色々違う。
■更に僕は高校まで特に強制されるのが嫌いな人だったので、コンクールに出ないことをだいぶ助かった、と思っていましたわけですよ。
■何せ、小、中、高、大と、なぜか一つもコンクールに出ている学校に進まなかったのは、もう神が「お前にコンクールは向いていない」と言っているようなものかなと。
■そんな僕が今コンクールの練習をしているのも、また奇妙なめぐり合わせ。ただ、僕がコンクールに出る意味は他の人とはちょっと違うと思うのですが。その辺は後述。
■ところで、大学に入り、コンクールに出たことある人ととかコンクール好きな人と自分とで色々と違いが見えてきます。
■まずみんな「何で?」ってくらい曲を知って
いる。多分コンクールを聞きに行ったりCD買ったりして自然に覚えるんでしょうね。
■僕とか「ディスコキッド」やったことあるけど、課題曲だって最近知ってびっくりしたレベルだし。
■選曲のときにもこちらからはマニアックとしか思えない曲を持ってくる。多分コンクールでどっかの団体がやったんでしょうね。
■出場団体にしても妙に詳しい人いる。淀工、名前は知っていた。中学の時のトレーナーが淀工をドキュメントしたビデオを持ってきたことあったから。でも他には一個も知らないし。
■楽器のうまさにしても、コンクール参加経験ある人は何か違うなと。自分が下手ないいわけにしかならないかもしれませんが。
■僕はコンクールという世間の荒波に触れず、ゆっちゃえばのらりくらりと吹いていた訳ですよ。コンクールに出た人は楽器を吹く、曲を吹くということの厳しさを知っています。
■楽譜に書かれたアーティキュレーション一つとってもみんなしっかり捉えます。僕は見落とすことの方が多い始末。
■コンクールというのは吹奏楽のある種王道って感じがして、自分の通ってきた道とは、
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