10月›October, 2003‹

#298 2003.10.31 (Fri)
ある田舎の町で配線工事をする人達を見かけた。
彼らの仕事は表だって感謝をされるわけでもなく、
この田舎の町の少ない人達のためだけに行われる
言っちゃえば地味な仕事。
だが、そこには確かに人々が住んでいて、
その人達の生活を支えるなくてはならない仕事だ。
真似したいとは思えないし、
日常に彼らを意識することもない。
しかし気づいたときには心から感謝したい。
そして国とは、政治とは
こーいう人たちの為にあるんじゃないかと思ったりした。
たまーにはまじめなことも書くんです。

#297 2003.10.30 (Thu)
一昨日の日記でコンビニ番付を書いたが、
最近実はその格付けが変わってきている。
それはローソンの「安いが味はいまいち」
が、値段が上がってきているのだ。
そして味も上がっているかどうかは未調査だが、
夏にあった贅沢冷麺とかいうやつは結構おいしかった。
最近は決まったコンビニにしか行かなくなっているので、
また色んなコンビニを調査したい。

#296 2003.10.29 (Wed)
今日の日記が#294。
今年に入って294番目の日記ということですが、
これ「今日の一言」が始まって以来、
通算400番目にあたります。
やーすごいなー。俺頑張ってるなー。
最近日記のネタが思いついても、
すぐ忘れてしまい、老化を心配する今日この頃ですが、
頑張って#1000までいきたいものです!!
ちなみに再来年かな…だいぶ先やん…

#295 2003.10.28 (Tue)
全国には数種類のコンビニがある。
そうなると当然コンビニ格付けがあるだろう。
そこで僕なりのコンビニ番付を紹介しよう。

セブンイレブン:美味しいけど高い。
ローソン:安いけど味も安っぽい。
ファミリーマート:バランスよし。上の二つの間くらい。
デイリー:中途半端。から揚げは美味しい。
サンクス:もっと中途半端。
サークルK:更に中途半端。
コンビニエンス:ちょっと中途半端。
AMPM:レジ弁当が美味しい。
ミニストップ:レジメニューが最高。お弁当もなかなか。
番外
ラガール:弁当がイマイチ
アンスリー、ハートイン:ま、こんなもんでしょ。

なんだかわかったようなわからない番付ですいません…

#294 2003.10.27 (Mon)
小学生の頃
日記だか絵日記だか忘れたが、
先生に提出する日記があった。
その書き出しが必ず決まっていた。
それは

「先生あのね、今日僕は」

あのねって…今思い出すとなんだかな〜
これ、全国版なんでしょうか…?

#293 2003.10.26 (Sun)
長くやっている事が自慢なんじゃない
それだけ長いこと
好きと言えていることが誇らしいんだ。

#292 2003.10.25 (Sat)
僕は未だに

「すやすや」という

音を出して寝る人


見た事ありません。
誰が考えたんだ?この擬音語。

ちなみに「辺りはしーんと静まり返って…」
などのように使われる「しーん」という擬音語は
手塚治虫が作った。
今じゃ小説だろうが何だって使われる。
日常にも使われてすらいる。
さすが漫画界の巨匠の作った擬音語。

ところで小学校くらいの頃、教室などで
一瞬ざわめきの空白があったとき、
必ず「しーん」って言うやついたな〜。

#291 2003.10.24 (Fri)
僕は何度も言うように阪神ファンではない。
しかし、この2日の日本シリーズを観て、
しかも思い切り阪神を応援してしまった。
それも、やはり、もうないかもしれない
阪神の日本一を見たいからというところがある。

それにしても昨日今日の甲子園はアツかった!!
そしてそれ以上に心臓に悪かった。
なんで2回も続くかな。こういう試合。
昨日の藤本、そして今日の金本は本当に凄いと思う。
欲しいと思うところで、
これ以上ない仕事をしてのけた。
柄にもなく感動してしまった。
今日の星野の笑顔にも。
これでふりだしに戻った!
先に王手をかけるのはどちらか!?

そして昨日も今日も、3審の判定には納得がいかない。
ダイエーから金をもらってるとしか思えない。

#290 2003.10.23 (Thu)
理想を持つのはいいことだ。
明確な目標を持っていないと、人は楽な方へ逃げる。
しかし、理想を憧れにしてしまい、
そのまぶしいものに目を奪われてはいけない。
今あなたがぬかるみの上を歩いているとしよう。
そしてあなたの理想が
アスファルトの道を颯爽と歩く姿だとする。
しかし、理想どおりに歩こうとしても、
ぬかるみにいるからうまくいかない。
歩くことよりもまず、足場固めをしなければいけない。
そして、理想どおりに歩こうとしなくてもいい。
あなたはあなたの歩き方で。

#289 2003.10.22 (Wed)
最近うちの近所に新型信号機が設置された。
従来よりも見やすくなっているのが特徴だ。
設置されているところと、
されていないところがある。
やはり事故の多いところ優先に設置されているのだろう。
日本全国の信号機を取り替える予算など
この国にはないだろうし。
しかし、この信号機、点滅の時の動きがなんかきしょい。
慣れてないせいもあるだろう。
そして交通には何の影響もないだろう。
でも何かきしょい。違和感。言葉には出せないが。
世の中に新型と旧型が混じっている限り、
この違和感は消せないのかもしれない。

#288 2003.10.21 (Tue)
突然何かの拍子で思いかけず
大金を手にする機会というのが時々訪れる。
まぁ大概が集金とかやから
すぐに手の中から消えていくものだが。
そんなときにしてみたくなること、誰でもあるはず。
最近も思いかけず十五万もの大金を
目の前にする機会があった。

やっちゃいました。札束うちわ。

嗚呼、十五万円の風…

人の夢と書いて儚いと書きます。

#287 2003.10.20 (Mon)
特に何かしたかったわけじゃないんです。
この日記を書くときに、何かネタないかなーと思って、
何気なくInterbetExplorerを開いたんです。
僕のパソコンは起動するときに最初に表示するHOMEを
この楽宴.comにしてます。
その方が便利なことが多いから。
でも、今回もそれが災いしました。

11000番ゲットです(泣)

10000番に続き…なんて運がいい、
いや、悪いんだろう。
てなわけで、次のキリ番は11111番です。
今度こそオウンゴールしないように、
HOMEの設定変えとこうかなぁ?
ゲットした人はぜひ名乗りあげてくださいね。

#286 2003.10.19 (Sun)
気づいている方も多数?おられるでしょうが、
楽宴.com、最近音が鳴ります。midiのBGMです。
今流しているのは、April in Paris。
カウント・ベイシーの有名な曲です。
とか言っても、聴いたことある人は少ないかな?
特徴としては、ベイシーが「one more time」というと、
最後のメロディーを繰り返し、
さらに「one more once」でもう一回と、
よくわかんないかもしれないけど、
こーいうのがアツイんすよ!!
まぁとりあえず、楽宴.com、基本は音楽が売りなのに、
音楽に関するコンテンツの充実が薄いんとちゃうか?と。
そう思ってっこんな事をしてみたわけです。
不定期に、基本ジャズの曲を流す予定。でも未定。
著作権とか難しいんで、
ダウンロードページを作るかどうかは未定ですが、
この曲ほしい!とかゆう希望がありましたら考慮します。
こーゆー企画増やして、もっと充実させたいなー。

#285 2003.10.18 (Sat)
新聞ネタ第3弾。
今日久々に郵便受けを開けたら、夕刊が入っていた。
は?何で?ずっと来てなかったじゃん!
怪訝に思っていつの新聞かを見ると、10月16日(木)。

でももっとよくみると、朝日ではなく日日新聞。

何故?どんな間違え方やねん。日経に引き続き。
で、もっとよく見ると、
下のほうに「試読紙」と書いてあった。
なるほどね。洗剤とか持って押しかけてくる
読売とかよりはよっぽどマシやな。でも、

他紙が前日の夕刊には載せてた

中国の有人宇宙船の記事を

次の日にようやく

載せるような新聞いらねーや


#284 2003.10.17 (Fri)
楽宴.comのリニューアル計画を立て始めています。
楽宴.comはこないだリニューアルしたばかりなんです。
ええ、そうなんです。それなのにっ!!
だってめちゃくちゃお手本になる
サイト見つけちゃったんです!!
そのサイト名はあえて明かせません。
だって、どこを真似したかばれるから。

てゆーか全部真似したのばれるから。

基本的に僕がリニューアルを決断するトキってのは、
「うおー!楽宴.comもこんなかっけーサイトにしてー!」
ってアツイ想いが爆発しかけそうになったときなんです。

でも、その代わり今回は自分で自分に誓約をかけました。
それはコンテンツを中途半端にせず、
あるていど完成させたものを公にすること。
いつもリニューアルのたびに
中途半端なままの内容を放置したまま
だらだらだと日記のみを更新しているのが現状なんで。

ちなみに今回お手本にしたいサイトは、
プロのWebデザイナーのサイトです。
俺もこの人くらいのセンスを備えていれば
Webデザイナー目指したかったなー、などと。

#283 2003.10.16 (Thu)
何かの技術を得ようとするとき、
それがどんなものでも近道などない。
かと言ってだらだらと反復のみを繰り返しても、
大きな効果が得られるのはだいぶ先になる。
少しでも近道をと思うのならば、
己とその道をよく知ることだ。
まず自分がどれ程の位置にいるのか。
どれだけできていないのかを知る。
それとできている人、お手本となるものをよく観察する。
そしてできてない自分とできてる他人とが何が違うのか、
更には他のできていない人は何故できていないのか、
考えて実践し、また考える。
それの繰り返しを反復の中に取り入れていけば、
きっとそれなりの近道にはなるはずだ。

#282 2003.10.15 (Wed)
昨日がみどぱネタやったんで一日ずれましたが、
一昨日は桃山ウィンドオーケストラ、
第2回演奏会『祭り』の顔合わせでした。
みどぱ打ち上げで
だいぶ飲んだ次の日でしんどい中でしたが、
やっぱこのメンバーはいいなと、改めて思いました。
初めて見る顔も何人かいたけどいつもの顔ぶれだなと。
特に喫煙所に集まる、
通称ヤニーズの面々はすっかりおなじみ。
今回は大曲「ベルキス」に挑みます。
とか言いながら、この曲僕は知らなかったんですけどね。
なんと今回は、まともなシンフォニックソロ初挑戦。
チェロのアレンジで、とてもおいしいソロです。
ちょうどレッスンでもチェロの曲をやっているところで、
ここらでいっちょチェロを目指し、
シンフォニックもそれなりに吹けるねんで!
ってところを見せていけたらいいなと。
まぁ本格練習始まるんは12月なんですけどね。

#281 2003.10.14 (Tue)
御堂筋パレードが無事終了しました。
やっと週2回の歩け歩け地獄から開放されます。
でも、本番はかなり楽しかった。
や、正直きつかったのは本当です。
途中から肺はキュウキュウ言うし、
端っこやからタオル持ってるのに汗拭かれへんし、
何度「もー無理!」と思ったかわかりません。
でも、意外に長く感じなかったんです。
去年が初参加だから長く感じたのもあるとは思うけど。
とにかく、本番は歩ききったー!!ってカンジで、
あとはもう打ち上げははしゃぎまくりました。
もーそれは「あられもない」
というのがはまりすぎなくらい。
とにかくもう、そんくらい楽しかったんです。
メンバーにも恵まれたし。
昔からの仲間、新しい出会い、そして旅立ち
まぁそんなわけでかなり思い出深いみどぱになりました。
みんなおつかれ!
特に4回生の年寄り軍団はほんまにお疲れ!!

#280 2003.10.13 (Mon)
「モーティヴ-原動機-」(一色登希彦・集英社)
というマンガがあります。
タイトルから察せれる通り(?)
バイクをモチーフにした短編集みたいなものです。
ヤングジャンプでシリーズ連載されてます。
これが凄くおもしろい。
話はあくまでバイクに絡めながら、
バイクがどれだけいいものかを伝えながら、
色々なことを伝えてくるものです。
なかでも阪神大震災にからめた話は、
とても考えさせられるものでした。
バイクに何の興味ない人も、
ゼヒ一度読んでみてもらいたい一冊です。

#279 2003.10.12 (Sun)
今日はみどぱ本番です。
とうとうこの日が来てしまいました。
自分が果たして御堂筋を歩ききれるのか。
それは正に自分との戦い。
勝てるかどうかは全くの時の運です。
まぁ、そんなカタクルシイ事はなしに、
楽しめたらいいですね。
そして打ち上げの乾杯でこう高らかに叫んでやります。

「マーチングなんて

嫌いだー!!!」


#278 2003.10.11 (Sat)
いつもmidiをいただいていたサイトが
midi配信を停止してしまった。かなり残念。
何かやりたい曲があったとき、
僕には音取りの能力が備わっていなかったため
こうしたmidi配信のページは本当に助かっていた。
もっとも、曲によっては著作権の問題があるため、
そう簡単に配信できないのも事実。
ところで、そのサイトから、
海外のmidi配信サイトへの
リンクが張られていたので早速行ってみた。
すると、目を見張るほどのmidiの宝庫!!
さすが海外!これで僕も生きていける…
その中にむちゃくちゃかっこいい曲発見!!
曲はクリスマスソングのアレンジなんだけど、
STAFFばりのアレンジになっていて
ほんまにかっこええねん!!
一耳惚れもいいとこ。
なんとかしてこのmidiが欲しい!!!
しかしそのサイトは配信は行っていないみたいで、
ファイルの保存が使えない。聴くだけですか!?!?
生殺しだーー!!めちゃくちゃ欲しい!!!
欲しすぎて頭おかしくなりそうです…

#277 2003.10.10 (Fri)
指導者は、できないことを怒ってはいけない。
できないのをできるようにするのが指導者なのだから。
例えば学生指揮者やパーリーは、
指導される側と同じ立場・目線にいて、
お互い助けあってやってくものだから、
多少の指導力不足は許される。
だが、上から何かを教えようとするものは、
問われているのは、指導をしていく中で、
指導される側を導いて行くこと、引っ張りあげること。
頭ごなしにできていないのを否定したり、
自分の型にはめてはいけない。
人にはそれぞれの個性・進度があり、
それらを考慮したうえで
その人に合った進め方をするべきだ。
更に、指導される側が何を求めているのか、
何を必要としているのか、を見出し、
それに合わせた指導ができなければならない。

#276 2003.10.9 (Thu)
「トイレはきれいに使ってください!」
よりは
「いつもトイレをきれいに使っていただいて
ありがとうございます」
の方が、きれいに使おうって気になる。
人間関係もそんなもんだ。
偽善って言うな。

#275 2003.10.8 (Wed)
どんな動物でも、もちろん人間でも、
生物学的寿命は決まっている。
呼吸なら約5億回、鼓動数なら約20億回まで。
それはどの動物にも共通。
つまり動悸を早める事は寿命を縮めることになる。
ならば、昔の人が言う、
「腹立てず、のんびりと暮らせば長生きできる」
というのも
あながち嘘ではないらしい。

#274 2003.10.7 (Tue)
最近なんか知らんが熟睡できない。
目覚ましをセットしても、
なぜか2時間ほど早く目が覚めてしまう。
しかも起きるときは
「寝過ごした!!」とばかりに飛び起きて、
時計を見て我に返り、そしてまた寝る。
しかも夢見が悪い。妙にシビアな夢が多い。
とゆーか、これを物語にして
小説やマンガにしたら絶対おもしろい!
って感じの超大作な夢や、奇想天外な夢が多い。
そして続きを見たくなって2度寝するのである。
当然同じ夢など見れるわけもなく、
しかも起きればソッコー内容を忘れる。
まぁこの際夢の話はいいとして、
とりあえず熟睡して疲れを取らないことには、
のべ8時間以上は寝てるのに眠気が取れず、
常に疲労感に満ち溢れた日々から逃れる事はできない。
だれか安眠のしかたを教えてください。

#273 2003.10.6 (Mon)
今日でみどぱ、御堂筋パレードの練習が終わりました。
本番はちょうど来週。
その本番までもう練習はありません。
もちろん、不安なところや、
やり残しはいっぱいあると思います。
でも、結局はみどぱはお祭り。
必要なのは上手い演奏ではなく、
演奏することに加え、歩き切ること、
自分が楽しむことと、
そして見てくれている人たちを楽しませること。
確かに、僕はドリル校出身ではありません。
でも、土日の練習だけで、
まだまだ体に定着はしてないけど、
それなりにマーチングの形はできてきたように思います。
てゆーか、俺がマーチングの
歩き方をしてるだけで凄いと思う。
だって俺ホントはマーチング嫌いやし…
まぁ何せ、とにかく本番は楽しんで、
無理やりしんどい体に鞭打って、歩きとおし、
何より終わった後に、たくさん仲間ができていれば、
そして打ち上げでおいしいビールを飲めれば!!!
それで満足なんですね。実際。
とりあえず残りの一週間、
こっそり体力つけとかないとなー…

#272 2003.10.5 (Sun)
僕は実はスターウォーズは見たことはないが、
たぶん二つの星同士の戦争なんだろう。
ところで戦争するくらいだから人が住んでるだろう。
だが、「スター」の日本語訳は
「恒星」つまり太陽みたいな星のことだ。
太陽みたいな星には人は住めない。熱すぎだし。
人が住めるとしたら「惑星」。英語では「プラネット」。
だから正確にはスターウォーズではなく、
プラネットウォーズ。
海外の映画なのに基本的なまちがい。

#271 2003.10.4 (Sat)
日常とは99%の煩わしさと
1%の楽しみからできている。
日常の煩わしさは生活に関わる細かいことから、
ちょっとした移動、仕事ややりたくない勉強
さらには、楽しみを得るための煩わしさまである。
より多くの楽しみを得るために
煩わしさを取り除こうと努力するのか
楽しみを増やす努力をするのか
どちらにしても大多数の煩わしさはなくならないし。

#270 2003.10.3 (Fri)
そういや、パリーグの優勝も決まりましたね。
隠れ西武ファンの僕としては、
ひっくり返せそうでできない
不甲斐なさにやきもきでしたが、
結局収まるところに収まってしまいましたってカンジ。
それにしても、この阪神との温度の違い。
この日記でも思い出したように書くくらいやし。
今年はパリーグだったらどこが優勝しても
嬉しさ半分くらいなんだろうなとか思った。
そして阪神×近鉄の日本シリーズも
ちょっと見てみたかったなと。

#269 2003.10.2 (Thu)
電車の中で座ったとき、
老人や体の不自由な人がいて席を譲ったという経験、
ある程度の良心を持った人ならば必ずあるだろう。
私もある私鉄の各駅に乗ったとき、そんな場面が訪れた。
しかし、私はその状況に気づくのが遅かった。
気づいた頃には電車は出発間際。
これは気まずい!タイミングを相当逃している。
今更立って席を譲っても「何を今更」である。
その視線に耐え切れる自信と勇気はなかった。
考え抜いた挙句私は、各駅の次の駅で、

さもココで降りますよ

といった風体で席を立った。


老人は当然空いた席に座る。
ああ、ちょっといいことしたな。
でもそこで、その電車に
乗り続ける勇気は私にはなかった。

そこで私のとった行動は、その駅で降り、

かといって改札に向かうわけにもいかないので

靴ひもを直しながら

電車が去り行くのを待ったのである。


あれほど自分の勇気のなさを嘆いた事はない。
独り寂しくその駅で次の各駅停車を待ったのであった。
ちょっとほろ苦くも切ない思い出。

#268 2003.10.1 (Wed)
電車に乗ると、必ずある明暗が生まれる。
それは生まれや育ちも関係なく、
厳然とあるルールに従って分けられる光と闇。

そう、座る人と立つ人である。

それは電車がホームに着いたタイミングや、
自分がホームに並ぶタイミングによって分けられる。
たとえどれだけ自分が疲れていようと、
どれだけ長く電車にのるものだとしても、
そのタイミングという魔物によって
決められたルールには逆らえない。
闇に見込まれた者は、つり革にすがるか、
手すりにすがるか、あるいは自らの脚力にすがる他ない。

しかし座れたからと言って安心してはいけない。
そこに心理的罠が潜んでいる。

そう、前に老人や

体の不自由な人が立ったときである。


例えその人にそんな気がなくても、
全身からほとばしる「座らせてください」オーラ。
もしあなたがちょっといきがって、
関係ないとシカトをきめられる人でもない限り、
このプレッシャーは相当な重圧としてのしかかる。
一度席を譲れば、もはやその周りに
座れる席など残されていないだろう。